#surfarmer

田原発‼︎ふるさと納税返礼品で全国初!?
surfarmer (surfer+farmer)というライフスタイル、体験型返礼品

文・取材/谷口
写真・取材/岡川

杉原康幸(すぎはらやすゆき)[プロサーファー/農家]

田原市初のプロサーファーとして全国ツアーを転戦する中、実家では農業従事者としても活動している。
サーファー(sufer)と農家(farmer)での生活の日常をSNS(Instagram)でも#yasurfarmerとして発信し、好きな事をしながら生きていく新しいライフスタイルを構築している。
そんな杉原氏にサーフィン、移住、そして今年から始めるふるさと納税寄付返礼品業者に登録した事について聞いてみた。

サーフィンを極めてプロになりたいと思った。

--本日はよろしくお願いします。サーフィンを始めたきっかけは、お父さんやお兄さんの姿を見て、ということですが何歳で始められましたか?

杉原康幸(以下、杉原):そうですね、親父とにいちゃんがやっていたからですね。始めたのは小学校1、2年生だったと思います。僕にとっての浮き輪がサーフボードだった、という感じですね。

--最初からスタンスはグーフィーなんですか?伊良湖はグーフィー有利なので矯正したとか

杉原:よく言われるんですよ。親父を含めサーフィンをする同級生2人ともレギュラーなので、最初からグーフィーでやらされたの?ってよく言われるんですけど、僕ボール蹴るのも左が利き足なので、多分もともとグーフィーなのでは、と思います。

--それからは毎日のように海に入って楽しんだということですね

杉原:兄や父が波に乗ってる姿がめちゃくちゃカッコ良かったので、時間があればいつも行ってた、という状況でしたね。なんと言っても海がすぐ近くだったので。今考えると必然ですね。

--プロを意識し出したのは何歳ぐらいですか?またその理由はなんでしょう?

杉原:多分中学3年生になった頃だったと思います。
中学校の時に一つのターニングポイントがあって、その頃はサッカーも好きで続けていこうと思ってたんですが、強い高校が田原にしかなく通学にもちょっと時間がかかることもあり、その点サーフィンの場合は自転車ですぐポイントだったので、サッカーという選択肢はないかなと思って、サーフィンを選びました。そしてせっかくサーフィンを選んだのであれば上手くなりたい、サーフィンを極めてプロになりたいと思ったからですね。

--司法試験の平均合格率が5%と言われるなか、プロサーファー資格試験の合格率はなんと2%と超難関で、その中のお一人ですが何回目で合格しましたか?それは何歳の時でしたか?

杉原:えーっ、そうなんですか?そんなに狭き門なんですか。弁護士になるより難しいなんて思ってもみませんでした。何回目かは覚えてませんが、高校生の時からプロアマ大会に出ていましたので、その頃からだったのではと思います。

--現在日本のサーフ人口は60万人とも200万人とも言われていて数字にかなりの開きがあります。その中でJPSAのデータによると、2017年度登録のショートのプロは男子で155名、女子で63名、参考までにロングは男子131名、女子36名と言うことですが国内で年間何回ぐらいの試合があるんでしょうか?

杉原:今年は8戦なんですけど、今年はコロナの影響で行われていません。 通常は日本の大会が5〜8戦で、国際大会が3戦ぐらいですね。 日本の場合は賞金が1戦当たり総額約100万円くらいで、少し大きな大会で300万円くらいですね。こんな状況なので正直、賞金だけで食べていくことはむりなんですよね。

--データ会社によると、日本ではそのような大会に出る選手の年間賞金総額がトッププロでも約300万円程度と言われています それにひきかえ、海外のトッププロのジョン・ジョンクラスで年収約6億円強とも言われていて日本と雲泥の差がありますが、どのような要因があると思いますか?

杉原:それはやっぱり単純にいろんな意味で海外との差、ということだと思います。実際に日本人でランキングに入ったサーファーはいなくて、確かに最近では五十嵐カノアがいますけど、彼は別格で、残念ですけど国内のプロのレベルが世界基準に達していないのと、日本が島国でどこでもサーフィンできるシチュエーションであるにも関わらずスポーツとして認められていない現状が、このような結果を生んでいるのかなと思います。日本ではサーフィン文化の浸透度とか、社会的地位とかがまだまだな感じなのでそんな現象があってもしょうがないですね、悔しいですけど。

--サーフィンの起源は西暦400年ぐらいと言われていて、その後20世紀になってハワイで近代サーフィンを始めたのがデューク・カハナモクと言われていています。それがカリフォルニアやオーストラリアに広まったと言われており、オーストラリアでは国技にもなっています。このように海外ではメジャースポーツとしての社会的地位があるにも関わらず、日本では先程のお話のように海外との格差があまりにもあるのが現実ですが、単純に原因を推察すると、サーファーには企業が広告塔としてスポンサードするだけの価値がない、というシビアな判断をしているとの想像もできます

杉原:確かに海外では国技であったり、確固たる市民権も得ています。ただ現状はまだまだ国内では僕たち世代には納得のいかないことですが、未だに過去の悪いイメージを世間の方々がひきずられていて、サーファー=ガラがよくない、というレッテルを貼られているのが実情です。ただ昔は今僕がやっているサーフスクールという考え方もなく、もちろんやっている人もいなかったですよね。それまでは一緒にサーフィンに来ている先輩だったり、出入りしているショップのオーナーだったりに教えてもらっていたものを、僕が専門的に教えるようになりました。これがビジネスとして確立してくればまた変わってくるのかなあと思っていて、サーフィン事態の底上げを図ることもできるのかなと思っています。例えばゴルフにはレッスンプロがいて入門からプロまでのコーチングをしています。サーフィンも同じで初級者から上級者までレッスンを行うことは、必然ではないでしょうか。

--オリンピックの正式種目として認定されたにも関わらず、メディアの露出数が増えず、また企業にも動きが見られないという現実があります。企業が興味を示さないということは、つまりは一般国民・市民が興味を持っていないということに繋がると思いますが、そのことに関してはどのように思われますか?

杉原:そうですね厳しい質問ですけど、一般の人たちの理解度が上がったり、ウェーブプールができて海へ行かなくても手軽に誰でもサーフィンが出来たりするようになってきたり、カリスマを持ったサーファーが出てきたりすると自ずとメディアの見方も変わってくるでしょうね。メディアが取り上げると企業が目をつける、そして企業が目をつけると他のプロスポーツのように徐々に企業がサーフィン全体の応援をするようになり、ひいては個々人にも企業がスポンサードして、海外の一流選手のように。真の意味でのプロになれる。そんな日が1日でも早くくればいいなあ、そしてその中に僕のスクールの生徒が入っていたりすると、本当にサーファー冥利につきますね。

--ただこのような中でも、千葉県や神奈川県などでは町全体がサーファーに対して肝要で、サーフィンをとおして町おこしを企画したりするなど、サーフィンという文化が地域に浸透しています もちろん当地でも市長杯や各種大会など催されてることは存じておりますが、まだまだサーフィンの立ち位置や、住民の方々の理解がそのような域に達していない感がありますがどうなんでしょうか? ご自身もプロサーファーであり、同時に地域住民なので非常に複雑で非常にセンシティブなお立場だと思いますが

杉原:確かにおっしゃるとおりで、関東や宮崎では住民の方々の理解度が高く、町あげてサーフィンの底上げを図ろうとしていますね。最初の方でお伝えしましたが、僕のおじいちゃん世代の人たちが昔のトラウマもありそれが伝播して地域全体のサーファーに対するイメージが良くなっていないのが現実ですね。いずれにせよこれではいけないので僕ら世代が悪いイメージを払拭できるように頑張らないといけないと思っています。それには僕たちロコだけに限らず他の地域から来るサーファーにも意識改革をしてもらわないと、この思いを達成することができませんから、皆さんお願いします。

仕事は農業、楽しみはサーフィンという人たちが移住してくれれば嬉しいですね。

--そのようなことを踏まえサーフスクールの実施や、地元産業の農業を通じて少しでも地元の方々との距離を縮めさせて、同時に住民の方々に理解していただこうと努めてられるということですね

杉原:ちょっと大袈裟かもしれませんけど、かっこよくいうとそうですね。それと僕はサーフィンが大好きなので、興味のある人に伝え教えて単純に楽しんでもらい同時に上手くなってほしいと思っています。 農業体験はたまたま実家の家業が農家だったからですけど、サーフィンと一緒で「自然の恵みにに親しんでほしい」と思って体験してもらっています。多分このサーフィンと農業体験スクールの同時運営は国内で僕だけだと思っています。

--ご自身の感覚的に進展を感じられていますか?

杉原:もちろんですよ。特に子どもたちはスクールに来るたびに成長していますし、それとまだ直接聞いたことはありませんけど、僕がこのようなことをやっていることに好感を持ってくれているような話を間接的に聞いたことがあります。これからsurferもfarmerとももっともっと頑張ります。 その中から将来伊良湖に住んで、仕事は農業、楽しみはサーフィンという人たちが移住してくれれば嬉しいですね。仲間も増えるし街も活性するし、いいことずくめです。

--そういう志で始められたスクールや農業体験ですが、生徒さんは田原市以外の方も多いということです

杉原:そうですねやっぱり名古屋の人たちが多いですね。岡崎とかも。

--その中に将来的に海の近くに移り住んで、サーフ生活を満喫したい、という考えを持っている人たちもいるんでしょうか?

杉原:直接聞いたことはないんですけど、気持ちのどっかにそんな部分があるんじゃないですか。

--お話によると過去そのような考えをもって実際に移り住んでる方もいるということですが、なんといっても仕事がないと生活が成り立たないですから、その辺がポイントになってきますね

杉原:そうですよ。東京・大阪・岐阜などから移住してきて、でもそれぞれ立派に自分の仕事を持ち伊良湖生活を満喫していますよ。その中から4人ぐらいの人が田原市役所から、移住希望者に対してアドバイスをしたり、実際の移住生活を実感してもらったりする移住パートナーとして認定され活動しています。

--仕事があって田原に移住することができれば、朝出勤前に1ラウンド、帰宅してからまた海に入るとか、サーファーにとっては最高のシチュエーションが待ってますね

杉原:そうですよね。僕らは小さい時からそんな環境が当たり前ですけど、伊良湖が好きでサーフィンが好きで移住してきた人たちにとってはパラダイスでしょうね。

--先程のお仕事の話ですが、田原市の専業農家の数は約1600軒と言われています。その中で働き手や後継者を探している農家の方もいらっしゃるのではないですか? どこの地域でも、地元の若い人たちは代々続いてきた家業の一次産業を継がず、都会に出てしまうというような現象が見られますが、田原はどうなんでしょうか

杉原:はい、僕の家は兄貴も僕もいるので後継ぎはいますけど、同級生の中でも東京の大学を卒業して会社に就職して地元に戻ってこない子が何人もいて、農業を継いでほしいけどなかなかUターンしてきて農業を継いで欲しい、という本音が言えないんじゃないでしょうか。僕も同級生に戻ってきてもらって一緒にサーフィンしたり飲んだりしたいですよ。

--もしそうであればUターン者を募るとか、I・Jターン希望者に期待するということも選択肢としてあると思います

杉原:確かにそうです。ただそんなことは町あげてのことですから一般市民だけの力ではできなくて、行政が動いてくれないと現実的には難しいでしょうね。

--そのためには、何かインセンティブを設けないとなかなかハードルが高い気がします その中の1つとして、例えばサーフィンを軸に当地域の魅力を伝える。そしてサーフィンだけに留まらず観光・産業等々、当地域全体の魅力を体感していただくという考え方もあります

杉原:確信はないんですが、インセンティブのことでしたら確か東京23区内からの移住者には多分50万円か100万円の補助金が役所から出る、って聞いたことがあります。ただそれだけが移住への動機付けになるとは思いませんけど。やっぱり人を動かすにはその土地の魅力を充分に伝えて、一度足を運んでもらい、実際の魅力を体感してもらわないと始まらないと思います。伊良湖であればやっぱり海まですぐ、いつでもサーフィンができる、そして採れたての新鮮な野菜が食べられるなどの実生活に紐づけられた情報を発信すべきなんではないでしょうか。

--最初から移住というのはなかなか難しいので、とりあえず民泊したり民宿に泊まって、コンディション最高・面ツルの早朝の海に入ったり、朝の早い農家の仕事を体験したりして徐々に田原の生活に馴染んでもらう。いわゆる関係人口作りということですね
そして知らず知らずのうちに、田原の一市民になっていた、というシナリオもありなのではと思います。要は最終型は移住ということになります。

杉原:さっきも言ったように、やっぱりなんと言っても田原や伊良湖の真の良さを体感していくことが第一歩だと思います。確かにおっしゃるとおりサーフィンが好きな人は早朝の無風面ツルの海に入ってもらい、自然の好きな方は朝一番の収穫体験をしてもらった後、近くの湿原をトラッキングしてもらったり、都会では味わえない生活に密着した自然そのものを体験してもらうことができます。おっしゃるようにとりあえずは、いわゆる関係人口から入ってもらうのがベストのような気がします。それからじっくり家族で移住について話し合って頂き、実現してもらったりすると地元民としても最高ですね。

とりあえず住んでみよう=mazStayという生活スタイルでした。

--言い方を変えると、まず誰かと知り合い、もっと相手を知るためにとりあえず一緒に住んでみる、そしてお互いの価値観が合っていることを確かめあえれば結婚に至る。そういうシナリオって正に私たちのプロジェクト、mazstayの理念と相通じるものがあります

杉原:確かに恋愛と似てる部分があるかもしれませんね。実際僕も高校卒業して宮崎の大学に入ったんですが、大学に入るワクワク感と同時に、波のコンディションのいい宮崎に恋をして大学4年間といえども田原から宮崎にプチ移住して、時間が経てば立つほど宮崎が好きになったわけですから。今考えてみると、とりあえず住んでみよう=mazstayという生活スタイルでしたね。

--そのようなハッピーが増えると農家さんの人手不足や、後継者不足が解決できる可能性がぐんと高まります。 人が増えると一次産業・二次産業だけに留まらず、六次産業化して自分たちの力でどんどんマーケットを広げられる可能性が出てきます

杉原:そうなんですよね、これからは野菜や果物を作るだけではなく、最終的にはマーケットに入り込むまでのことをやっていきたいですね。snsがここまで浸透しているわけですからネット上に独自のお店を作って商品化して出品したり、田原市ふるさと納税の返礼品として取り上げてもらったりして自分たちで作ったものを直接消費者に届けることができるようになりたいですね。

--そしてこの度、田原市ふるさと納税の体験型返礼品として、サーフスクール&農業体験を立案されてポータルサイトに掲載されています。全国デビューを果たされたことにより、マーケットが東海地方から全国区へと広がり、将来の田原市移住者の潜在層発掘やプロサーファーの排出にも期待が持てるようになりました

杉原:そうなんです。先程野菜や果物の返礼品のお話をしましたが、それより先に体験型返礼品のプロデュースを考えました。返礼品として出品することにより、生徒さんの門戸が全国に広がり有望な金の卵の発掘に直結しますし、なによりも田原市・伊良湖のブランディングになるのではと期待しているんです。一種のメジャーデビューのようなものです。

--今までお話をお聞きしてきたように、ご自身のsurfarmerという生き方をとおして、全国のサーフィンや農業のように「自然を相手」の職業やスポーツに憧れを持っている人たちにアプローチしていくことが、ひいては地方創生に繋がり、農家の方々や地域の人々に喜んでいただけるのではと思います

杉原:そうなって欲しいです。surfarmerからsurfarmersに人数が増えて一つのチームやコミュニティができるようになれば最高ですよね。そうなれば必然的に移住者も増え、農家の人手不足・後継者不足も解消でき、ひいては田原市の人口も増える、という好循環が生まれますよね。

--テニス業界に錦織選手、そして大坂選手が彗星の如く現れ、国内でもそれにあやかろうとテニス人口が急激に増えたように、スクール生徒の中から将来凄いオーラを持ったカリスマプロが現れて、ここ伊良湖からサーフィン業界に新しいムーブメントが広がるよう熱望しています

杉原:これに関しては僕もめちゃくちゃ期待していて、僕のDNAを引き継いだサーファーが現れ、いつか日本を世界を舞台に活躍する日が来るのを待っています。そういう思いを持っていつも生徒さんには期待と夢を託しています。

--最後にsurfarmerという生き方を端的に表現すると

杉原:波をメイクする一種のアート、そして自然との対話・融合です。


--ありがとうございました

伊良湖サーフスクール&ガイド

https://irago-surf.com/

開講期間:GW(ゴールデンウィーク)〜10月末

愛知県田原市赤羽根町西瀬古66-1

杉原さんが経営するサーフスクール。子供から大人までがプロの確かな指導力でサーフレッスンを受ける事ができる。
また、お話にも出てきた農園での農業体験・伊良湖観光も同時に申し込むことも可能。

ウェブで簡単ふるさと納税さとふる

ふるさと納税寄付返礼品としても掲載中!!

ふるさと納税サイト「さとふる」はこちら

画像をタップして頂き、サイトTOPより、「田原市 サーフィン」で検索すれば出てきます。
この制度を利用して、田原市にご寄付いただくと返礼の品としてSUP体験をしていただけます!